話してくれた方 | 30代女性 ななごろさん |
疾患名 / 併発・特性 | 双極症 |
発症時期 | 2014年8月頃 |
きっかけは恐らく2つあります。
1つは、大学2年生で海外への短期留学をしたときです。留学資金を稼ぐために、深夜バイトでつねに寝不足。念願の初海外、英語も未熟だったので大変苦労しました。帰国後に今まで感じたことのないような万能感、高揚感、怒りの感情がしばらく続きました。恐らく、人生初の躁状態だったと思います。
もう1つは、教員の仕事がハードすぎたときです。2年目は職員の中で一番仕事が多かった(それだけ期待してくれていた)ので、毎日徹夜して授業も部活もこなしていましたが、ある日突然体が動かなくなり、3日連続欠勤。不審に思った同僚が、夜間救急を勧めてくれて受診し、そのまま精神科に入院することとなりました。これが初の精神科受診です。
今までできたことができなくなりました。文字が読めない。スラスラと喋れない。電話で受け答えができない。朝の体が怠すぎて起き上がれない。お風呂に入れない(怖い)。判断できない。涙が勝手に溢れてくる。希死念慮が止まらなくなる。
うつ状態がやはりすごく苦しかったです。躁状態もつらい症状はあるけれど、私は抑うつ期が本当に怖かったです。
- 🗣 病院・カウンセリングについて
- 病院・カウンセリングの通院状況
- 病院・カウンセリングの選び方
- 😌 回復までの流れ
- 回復までの流れ-兆し・きっかけ
- 回復までの流れ-回復期〜寛解まで
- 💡 効果的だったこと
- 効果的だった取り組み
- 効果的だった周囲の支援
- 💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
- いま心がけていること
- いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
今でも月1回は通院中。 カウンセリングは受けたことがないですが、今後受けたいと思っているところです。
病院・カウンセリングの選び方
私は7つの精神科を経験してきました。主に引越しが理由ですが。 それだけ多く行ったので、良し悪しが何となくわかるようになりました。
良い先生に共通していたのが「初診でしっかり細かく、過去の話を聞いてくれる」でした。
この病院に至るまでの遍歴をざっと聞く先生は多かったのですが、具体的な困りごとや深掘りして質問をしてくれる先生はそんなにいなかったように思います。
まあ、精神科は混んでいるので仕方ないのかもしれませんが……。
初診で丁寧に聞いてくれる、つまり「患者である私をよく知ろうとしてくれている」のかなと。 そういった先生の元に通っているときは、毎回安心感を得られました。何でも相談しやすいですし、いいヒントも貰えます。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
実家を離れて再び一人暮らしを始めたとき。 モラハラDVをしてくる彼氏と別れられたとき。
嫌な人、自分を粗末に扱う人、傷つけてくる人とは早めに離れたほうがいいです。たしかに、そのときはよくわからないし、いくら嫌な人でも「本当に嫌と思っていいのかな」「私が我慢すれば」「ここで切り捨てるとヒドイかな」とか色々考えてしまうけど、もうその考えはポイと捨てて。まず今すでに「私が」傷ついてボロボロなのだから、「私を」守ることを第一に考えるべきです。
切り捨てても、また必要な関係なら戻ってきます。私の場合、その元彼とは二度と会いたくないが、家族は違います。お互い成長したし、状況も変わったし、過去を反省しました。昔とはまったく雰囲気の、実家があります。とはいえ「馬が合わないな」はまだ思うし、私より他の兄妹のほうを優先してるよね?とか、やっぱり母のこの考えは好きになれない、それで昔は傷ついて……とか未だにトゲトゲ思うこともあるけど、全体的に許し許されていると感じます。まあ、完璧な親は誰一人としていないので……過ちもあるよね。と思えるくらいまで、私自身も成長しました。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
とにかく自分の「本音」を聞く努力をし、心の声と向き合いました。人目を気にしてものが言えなかったり、やりたいことをやってなかったりしたから。そのため、ノートに書き殴ったり、Twitterに文章を書いたりしていました。
また、居心地のいい人とは積極的に会うようにし、交友関係も広げる努力をしました。やはり、一人で閉じこもっていては悪い考えに引っ張られやすいので。私は一人の時間がとても好きですが、少し修行もかねて(?)というか視野を広げて「生きやすさのヒントを得るために」、人と話してみることもトライしました。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
メモ書き(ジャーナリング)。読書。できるときに散歩。運動。自炊(元々料理がほぼできず、栄養素についての知識もなかったため。また、摂食障害を治すためにも必要でした)。
効果的だった周囲の支援
何も言わず、促しすぎず、そっと見守ること。どうにかしなきゃいけないのは本人が一番よくわかっています。病気への理解(病名だけでも知っている、そんなレベルでも)があるとありがたいです。特に、直属の上司がそうだったので大変助かりました。仕事を続けられたのも職場の人のおかげです。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
メモ書き。精神科の通院。午前中のうちに外に出て日光を浴びる。散歩。モヤっとしたことはなるべく人に話す(時間かかってもいいから)。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
「今すごく辛いと思うけど、そのぶん必ず良いことがある。いま足掻いているのは確実に未来へ前進している。一日中寝てていい。責めなくていい。なんも生産性がなくていい。ただ生きていりゃ、今よりも良いことはある。好きなもの食べて寝な。あと、自分が悪いって思いすぎなくていいからね。てか、大体そんなに私悪くないよ!なんも責める必要ないわ。未来の私が保証するわ!そのまま進めー!」
人生、良いこともずっと続くわけでないけど、同じように悪いこともずっと続くわけでない。病気で苦しいときは、この悪いことが永遠に続くような気がするし、もっと悪くなる予感がするのだけども。プラスとマイナスの数は同じだと思っている。今ドン底なら、もうそこからプラスになるしかない。
あと、実際に今の私がそこそこ幸せを感じられるから。
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