話してくれた方 | 20代女性 まーちゃんさん |
疾患名 / 併発・特性 | 双極性障害 / PMDD、摂食障害 |
ご職業 | 会社員・公務員 |
発症時期 | 2013,4年~2021年8月 |
きっかけはいつもなく、季節の変わり目だとか、テスト前とか、色々な状況の中で突然鬱状態になることが、1年で1~2回ありました。
私の場合は過食から始まります。すごく食べてしまうところから始まって、気分もどんどん落ち込んで、食べちゃった罪悪感と太ったことで自己嫌悪に陥って、鬱が深まっていきます。とりあえず社会に出たくない、ずっと家に引きこもっていたいという状態になります。
そういう状態でも、当時は大学には行っていたし、単位も取れていました。ただ、アメリカに留学しているときに一回大きな鬱になって、授業も出れなくなって、他の先生にも言わざるを得ない状態になりました。それで、カウンセリングを受けさせられました。しかし、当時は双極性障害と診断がついていた訳ではなかったので、あまり効果はなかったです。
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
2017年ごろにアメリカで初めてカウンセリングに行ったときは、あまり効果を感じられなくて。それからしばらく経って、2020年の10月に初めて病院で双極性障害と診断されました。
最初の発症から、波のような繰り返しで、過食から鬱になるという流れの鬱症状が長く続いていたのですが…。会社に行くとき、メイクしますよね。ある日、過食で浮腫んだ顔にメイクをしてる途中で心が折れて、涙がばーーーって流れてきて、こんな顔で会社行けないし、こんな自分が社会に出るなんて、、、って泣き崩れちゃったことがあって。
その状態で親に電話して、辛い・助けてとSOSを送って、そのまま親と病院に行きました。
それから3回の診察を経て、双極性障害と診断されました。初めは抗うつの薬を処方されていたのですが、診察を重ねるうちに双極性障害の事例がより自分に当てはまって、医師にもそのように診断されたので、双極性障害の薬にチェンジしました。双極性障害ってうつ病と間違えやすくて、治療が遅れることがあるらしいのですが、それを思うと3回目の診療で診断されたのは早かったし、いい先生に巡り会えたんじゃないかなって思います。
病院・カウンセリングの選び方
初めて行ったのは、自宅から少し距離のある病院でした。自宅から通える病院がそこしかなく、選びようがありませんでした。
今は転院して別の病院に行っているのですが、そこも引っ越しに伴い病院側から紹介してもらって行った形です。
ただ、今の病院は満足できているとは言い難く。。淡々としていて、主治医と信頼関係を築けていない気がします。
なかなか安易なことは言えないですが、可能であれば、ネットでどんな精神科がいいとされているのかを調べて、今の担当医に疑問があるようなら、他を見てみるのもいいのではないかと思います。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
最初にお世話になった先生に、回復するためにやったほうがよいことや、どのようなことに気をつけたらいいのかをたくさん聞いていました。
そのとき先生が、今はとにかくエネルギーがない状態だから、好きなだけ休んで、眠かったら寝ていいし、回復するためにこれをしなければならない、とかは考えなくていい、とにかく休めばいいと言われて。で、それ通りに毎日ダラダラして、廃人のように暮らしていたら、徐々に良くなっていきました。
あと、私の中のターニングポイントがもう一つあります。ちょっと良くなってきてからのことなんですが、「関ジャム」という音楽番組があって、そこでギターのコードのことを解説してたんです。それでギターがやりたくなって(ギター触ったことないのにw)、そのままギターを買ってやり始めたんです笑 ギターは手も頭も使うので結構疲れるんですが、疲れている感覚がいい意味で久しぶりに味わえて、毎日毎日やってると上達もするし、いいリハビリになったかなと思います。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
回復したときは、休んだことによってエネルギーが溜まって、徐々に活動できるようになったってところだったかなと思います。今もまだ波があるので何とも言えないのですが。
あと、だんだんよくなってきているという時期は、徐々にチャレンジしてみるというのが大事だと思います。すぐ復職じゃなくて、アルバイトを挟む、というふうに。
私は、一度急すぎて失敗したことがありました。徐々にというのが大事です。これは自分の中でも、次への学びになっていますね。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
今気をつけてる点としては、何事もやりすぎないことです。
趣味とかでも、できるようになっていくとどんどんやりたくなっちゃうサガではあるのですが、夜遅くまで遊ばない、長時間刺激のあるところに自分の身を置かない、というふうにセーブするようにはしています。
あとは、自分にとっていい習慣を作ること。午前中にコーヒーを飲むとか。何となく気分がいい気がするなと思うことを続けてみるとか。そんなふうに、いい習慣を見つけることを意識しています。
効果的だった周囲の支援
当時は一人暮らしだったのですが、今は親と住んでいます。親と過ごす中で、親の客観的な視点・見方というのがすごく役立っているなと思います。
自分では、鬱になってることや、躁になってることに、なかなか気づかないんですよね。
でも親からはやりすぎているように見えたりするみたいで、客観的な視点から「あなた大丈夫?最近こう見えるけどどうなの?」って言ってくれるのがありがたいです。気づきになります。これを続けているのが大きいかなと。あと、身の回りのこと、家事とかもやってくれてるから、それもありがたいことですね。
あと、会社のサポートも支えになりました。
今の会社には、自分の現状と病名を話しただけで詳細は伝えてないのですが、その中で、私のつらさをわかってくれて。会社に打ち明けたとき、倒れてしまったとかじゃなくて、いつもの姿で「私辛いです。」って言っただけだったので、きっと辛いようには見えていなかったはずなのに、すぐに察してくれて、制度を超えた対応・待遇をしてくれました。
「会社にありがとうとか思わなくていいから!当たり前のことだから!産休と同じように思ってくれたらいいから!」と言ってくれました。すごく感謝しています。
※こちらの内容は、寄稿者ご本人様にとって効果的だったことであり、効果の有無には個人差がございますので、あくまで参考情報としてお受け止めください。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
前の質問と少し被りますが、自分自身をしっかりと観察することです。
鬱のときはサインがあって、身体症状が結構あります。私の場合は便秘になるとか、過食になる、お腹空くとか。躁になると、脳が興奮状態になって、遊んだ後も脳がフル回転してたり、眠れなくなったり。
このようなサインを見逃さずに、サインが出たら対処する。ということを気をつけています。
それでも鬱は難しいです。ガクっと下がるならわかるんですが、徐々に下がるから。それでも、細かなサインに気づけるように気をつけています。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
「長い付き合いになるけど、一緒に頑張ろう。」
って言いたいです。まだ付き合い中だから、治るよーとも言えないのですが。
当時の一番辛い時期を思うと、何もしなくても大丈夫だと伝えたいです。病院さえ行けば、抜け出せるから安心して欲しい。やっぱり薬の力が大きかったので。
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