話してくれた方 | 30代男性 アスベストさん |
疾患名 / 併発・特性 | 反復性うつ病性障害 / HSP・AC・不眠症 |
ご職業 | 会社員・公務員 |
発症時期 | 2018年8月(1回目)
2021年7月(2回目)
2021年12月(3回目・現在まで療養中) |
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
2018年7月から2022年3月まで、住まい近くの心療内科に通院。2022年4月に転居に伴う転院をして、現在も通院。頻度は通常時は月1回、療養時は月2回です。
通院のキッカケは自身の症状を見かねた妻の勧めです。自身には医者に行く発想はありませんでした。
転院前の医院での治療内容は15分程の質疑応答と薬の処方で、簡素だったかと思います。転院後の心療内科では、心理カウンセラーによるカウンセリングや、服薬に向けた採血検査、医療制度の案内などがあり、丁寧だと感じています。
病院・カウンセリングの選び方
私の場合、選択の余地が無かったというのが正直な所です。心療内科がどこもいっぱいで、新規患者の受け入れをしている病院を探すだけで一苦労でした。特に掛かっていた医院に不満があったわけではないですが、この予約が埋まっている状況は深刻だなと個人的に感じています。
強いて言えば、先生との相性は重要かなと思います。自身の感じていることや、医療支援制度などについてざっくばらんに相談できるかどうか…これができないと、心療内科が単に薬をもらうための場所になってしまいます。先生との相性が納得いかない場合は、転院を検討すべきかと思います。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
体調の推移としては、半年を通じて見ると、
「1か月目:体も頭も動かない、寝たきりに近い」 「2か月目:体も頭も動き出すが、その分、不安感などが非常に強い」 「3か月~4か月目:症状は残るものの、調子が良い日もちらほら出てくる。趣味や他人との会話もできるようになってくる」 「5か月目~6か月目:日常生活を送っている分にはほぼほぼ問題ない」
という感じでした。特に明確なきっかけなどは無かったと思います。療養によりストレス要因(仕事)から離れ、時間の経過と共に徐々に回復していった感じです。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
症状回復の時系列は前述の通りです。大変だったのは不安感との戦いですね。
療養期間中は収入も傷病手当だけだったので毎月・赤字という状況でした。また、将来的にまた働ける状態まで回復できるかも不安でした。こうした未来への不安に思考が持っていかれてしまい、おさまりかけていた症状がぶり返すという繰り返しには苦しめられました。
なので頭が考え事を始めたら、趣味の釣りに出かけるなど、あえて思考を停止するための取り組みをしていました。それが難しい時はSNSで同じ病気の人に悩み相談をするなど、不安なことを人に吐き出したりして、なんとか乗り切っていました。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
◆過去の振り返り: 自身の過去にストレスを感じた原因などを、幼少期から全て振り返りノートに書くという取り組みをしました。これは自分が「どうしてストレスを感じやすい性質になってしまったのか」を解き明かすために行いました。
結果「思春期の親子関係不和などが原因で自己肯定感が低い」など、自分の気質とその原因に気づくことができました。直接的な解決策では無いですが、原因が分かっただけでも頭がすっきりしました。
◆仲間づくり: twitterでメンタル闘病アカウントの方をたくさんフォローしました。時にはスペースという会話ができる機能で直接、言葉を交わしました。そこで共感や励ましの言葉をもらえたことは、大きかったです。
やはりメンタル疾患って同じ境遇の人しか本当のところは分かってくれないので、めちゃくちゃ孤独なんですよね。その孤独を埋めるために同じ境遇の人と繋がるのは効果的でした。
悩んでいるのは自分1人じゃないと、心強くもなりました。
効果的だった周囲の支援
主に妻からの支援ですが、妻が病気のことや、自分が療養していることに関して、特に何も触れてこなかったことです。これは有難かったです。
妻も不安だったはずですが、僕の不安や焦りを煽らないよう、静観してくれていたのだと思います。
また繰り返しですが、やはりメンタル疾患者の気持ちは当事者にしか分からないので、変な慰め方を無理にされるより、ただただいつもどおりに接してくれることが有難かったです。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
「〇〇すべき、〇〇であるべき」という自己が勝手に設けた強迫観念を封じ込めることです。
そうした強迫観念が湧いてきたら「そんなん、どうでもいい」「考えても仕方がない」と呪文の様に唱えて、心の平静を保っています。
あとは「他人と自分を比較しない」なども心がけていますね。
日常生活で言えば、やる気が起きない時は割り切って思いっきり休む、だらけるなど、とにかく自分に負荷を掛けないようにしています。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
特にありません。
当時というのが急性期のことを指しているのであれば、正直、何を言っても届かないと思います。ただただ静観して、時が解決してくれるのを待つしかないかと。
それは、妻が私にしてくれたことでもあります。
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