話してくれた方 | 30代女性 WWさん |
疾患名 / 併発・特性 | うつ病 / ASD、摂食障害、会食恐怖 |
ご職業 | 会社員・公務員 |
発症時期 | 2020年8月頃〜2021年3月頃 |
発症のきっかけ・当時の状況
転職直後にコロナ禍でリモートワークになりました。「リモートワークは一時的なものですぐ出社になる」という前提のまま、リモートワークでの暫定対応として仕事の引き継ぎを受けました。
「少ししたら歓迎会をしよう」「出社するようになったら仕事をしっかり教えよう」と言われながら半年が過ぎていき、先の見えない状況や周りの人との関係を作れないまま宙ぶらりんのまま、一人家で過ごすストレスでうつ病を発症しました。
主な症状・苦しかったこと
予想外のリモートワークと、すぐ元の生活に戻るだろうと思っていたことが体調を崩す原因になりました。会社としてもリモートワークの制度がなかったため、「もう少しで出社できるから、それまでは暫定対応で」と言われ続けて半年以上経っていったことが辛かったです。
最初からリモートワーク前提で入社して仕事の引き継ぎを受けられるならよかったのですが、会社も自分もリモートワークの体制ができていなかったのと、すぐに元の生活に戻ると思っていたので、「落ち着いたら色々本格的に教えたり、ランチなどコミュニケーションの機会をつくるつもりだから待っていてね」と言われて待ち続けてしまいました。
入社したばかりで知り合いもおらず、周囲の人とのコミュニケーションをとるための手段もなく、とても孤独でした。
また、賃貸物件もリモートワークをする前提で借りた訳ではなかったので、寝室・仕事部屋・食事をする部屋が分けられる間取りではなく、仕事とプライベートで気持ちを切り替えられませんでした。ベッドの上でも仕事の勉強をしたりメールを返したりすることが常態化し、リラックスできる空間がなくなったため精神的に追い詰められました。睡眠障害を発症しました。
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
もともと会食恐怖の治療を兼ねて心療内科に通っていましたが、カウンセリングを中心に行なってくれる病院を探して転院しました。
病院・カウンセリングの選び方
コロナ禍以降、心療内科は初診の予約が取りづらくなっているので、できるだけ早めに初診を受けた方がよいと思います。
また、できれば医師が投薬治療を行うだけではなく、専任のカウンセラーがいる病院に行った方がよいと思います。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
どうしようもなくなって休職しました。
実家に帰り、兄弟や甥、姪とゆっくり過ごすうちに、時間をかけて「仕事だけが人生の全てではない」「リモートワーク以外の仕事もある」「仕事は辞めてもいい」と思うことができるようになっていきました。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
回復の兆しが見えてからは、無理をせず定時に必ず帰るようにしました。
また、仕事は仕事と割り切って社外の友達との交流を増やすようにしました。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
家族がいる実家に帰ったこと。それから、リモートワークで24時間チャットが飛んでくる仕事から一時的に離れたことで、回復の兆しを掴みました。
効果的だった周囲の支援
小さな甥や姪の天真爛漫に遊ぶ姿を見るのが最も癒しになりました。
※こちらの内容は、寄稿者ご本人様にとって効果的だったことであり、効果の有無には個人差がございますので、あくまで参考情報としてお受け止めください。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
早寝早起きと、仕事でもやもやすることがあったら予防的にカウンセリングを受けることを心がけています。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
「周りが仕事をサポートしてくれない状況に問題があるから、自分のせいだと追い詰めないでいい。」
うつ病になったのは、コロナ禍で大騒ぎになっており、新しく入った社員のサポートをする余裕が会社になかったのが直接的な原因で、自分の能力不足が原因ではなかったからです。
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