話してくれた方 | 20代女性 茹でさん |
疾患名 / 併発・特性 | うつ病→双極性障害 |
ご職業 | 学生 |
発症時期 | 2020年1月頃〜2020年10月頃 |
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
家族の勧めで通院を始めました。
はじめは週1回、先生に状態を伝え、それに合わせて量や種類を調整しながら薬を処方してもらいました。
回復につれ通院頻度が下がり、現在は3ヶ月に1回薬をもらうだけです。問診では、気分と睡眠時間を特に尋ねられます。なので、それらをメモして病院へ行っています。メモにはWEBサイトから印刷できる用紙を使っています。
病院・カウンセリングの選び方
周りに信頼のおける方で通院経験のある方がいれば、紹介してもらうのが一番よいと思います。私が現在通院しているのは、かかりつけ医が実際に通っていた病院です。
心療内科はたくさんあって、先生のスタイルも様々です。その中で合う先生を見つける必要がありますが、大変な労力がかかり、うつ病の状態では困難です。
周囲の人に状況を伝えることでその労力を一部肩代わりしてもらえるのではないでしょうか。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
病院に行き始めて薬を飲むようになり、気分が安定していきました。
回復のきっかけは「勉強しよう」と思ったことだったと思います。勉強を頑張ることで、楽しみを持ってもいいのではないかと思えました。
そうして趣味だったものも手に取れるようになり、うつ病以前の自分を取り戻す感覚がありました。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
病院で薬を処方してもらってから、徐々に回復していきました。
泣いている時間が減り、趣味に時間を割けるようになりました。発症は冬で通院開始が春でしたが、夏頃には勉強に取り組んだり友達と遊びに行ったりできるようになりました。現在は一人暮らしをしながら通学もできています。
寛解期は、回復しつつあるけど症状は残っているという中途半端な状態で、苦しかったです。私の場合は倦怠感が残り、動けない日も少なくありませんでした。その倦怠感について「うつが治ったのに動けないのは、自分が怠け者だからだ」というように自分を責めていました。
ですが「寛解期もまだ病気の最中であり、倦怠感やマイナス思考などは症状である。」と考えるようになってからは、気持ちが楽になりました。
実際、調子の良い時はそれらの症状は現れません。自分は病気の状態であると考え、思うように生活できない自分を許すことが、私には大切でした。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
頑張らない、考えないことに努めていました。気の向いたことだけ行い、大体は寝ていました。このように、好きなように過ごすことが「心の体力回復」に役立っていたと思います。
また、寛解期にアルバイトを再開しました。アルバイトはコミュニケーションと社会活動の機会であり、精神の安定につながりました。負担でもありますが、その分頑張れたという自己肯定感を得られることが良かったです。ただし、仕事内容は簡単で慣れているものでした。
効果的だった周囲の支援
症状の重い期間は、「共感」してもらえることが一番有難かったです。
ずっと自分を責めている状態でしたが、他者から許してもらうことで気が軽くなりました。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
「朝起きて日光に当たる」「栄養バランスを考えながら3食食べる」「勉強やアルバイトなどの負荷を適度にかける」「趣味の時間を確保する」。これらができるようにスケジュールを立てています。
ただし、上手くいかなくても自分を責めない、ということも決めています。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
「自分に正直でいいよ」
発症のきっかけが、祖父の死の悲しみを抑え込んだこと、そしてやりたくない就活を無理に行ったことだったからです。
こうあらねばならないという考えが、自分を追い詰めていました。
しかし、うつ病を経験して、感情を表に出したり、嫌なことから逃げたりすることも必要で、それでいいと思えるようになりました。
「社会規範」に流されず、自分らしく生きてよいということを教えてあげたいです。
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