話してくれた方 | 50代男性 楓糖さん |
疾患名 / 併発・特性 | うつ病 |
発症時期 | 2009年 |
夜眠れなかったり、朝目が覚めると「ドキッ!」として不安になることがありました。 仕事においては、遅刻や無断欠勤を繰り返したり、勤務中に職場を抜け出して街をさまよい歩いていました。 「助けて。助けて。」と常につぶやいてしまうこともありました。
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
遅刻や無断欠勤を繰り返していたことから、職場の上司に病院で診察を受けることを勧められました。
そこでうつ病と診断され、4カ月休職することになりました。
処方されていたのは、抗うつ剤・精神安定剤・眠剤です。
病院・カウンセリングの選び方
小さな心療内科クリニックではなく大きな病院の精神科を受診することをおすすめします。医師との相性もありますので、病院の先生と話をしづらいなと感じたら他の病院を探してみるのもいいと思います。
カウンセリングは、カウンセラーの経験や知識、方法論によって多種多様なものであると思われます。自分に合ったカウンセラーと出会うことは、病院や医者を探すことよりも難しいと思うので、気長に探してほしいです。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
一番大変だったときは、餓死を試みたこともあります。衰弱した状態で発見されて約10か月間入院し、後遺症が残りました。
退院して自宅療養を続けていた間にも、症状が悪化したり改善したりを2~3年毎に繰り返しており、8年が過ぎた頃には約9か月間風呂に入ることもできない状態に陥りました。
その約9か月間はほぼ寝たきりの状態で過ごしていましたが、ある日ふと「頭を洗おう。」と思い、実行することができたんです。それが回復の兆しだったと思います。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
ふと「頭を洗おう。」と思い実行できてから、散らかっていた部屋の掃除と片付けを始めました。
ずっと「どうでもいい。」と思っていた世の中のことが気になってテレビを見るようになり、行くことができなくなっていた病院への通院も再開できました。
通院以外にも、散歩や買い物といったちょっとした外出ができるようになり、病気の改善や生活の質の向上に対する意欲が出てきました。
生活支援や就労支援のサービスも利用し始めました。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
ストレスを感じることを避ける・やらない。将来について考えない。
<何もしない>を続けることが効果的でした。
効果的だった周囲の支援
症状の改善に対して焦りや不安を表に出さず、黙って見守ってもらえたことがありがたかったです。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
先ほどの話と重なる部分も多いですが、病気のことや金銭のこと、将来のことなど、不安になることは考えないようにしたり、ストレスを感じることは極力避けることは意識しています。
また、無理に気晴らしをしようとしないことも心がけています。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
「諦めてしまうな。しがみつけ。」
死ぬことで苦しみや不安から解放されるのも確かなことで、それを全否定することはできません。それも一つの“救い”だからです。
でも、もがき苦しみながら、のたうちながらも、生き続けたら希望が見つかることもあります。全く別の第二の人生というものが待っているかもしれません。今の私がそうだから。
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