話してくれた方 | 20代女性 たいようさん |
疾患名 / 併発・特性 | うつ病 |
発症時期 | 2022年5月頃 |
まだコロナ禍の最中だった2022年に職場の管理職の異動がありました。新しい管理職は感染症対応の考え方について、前の管理職との対応のギャップが大きく、納得できないことも多くて、心身共に疲弊していました。また、同僚とのコミュニケーションが上手くいかず、相手を怒らせてしまったり、ケースに対応するときに意見がまとまらず、支援に繋がらないことが多々ありました。体調を崩している同僚もいたり、人手不足もあって、「私まで倒れるわけにはいかない」と孤軍奮闘、必死で働いていました。
気づくと夜は寝付けず、早朝に目が覚めてしまい、身体はずっと重たい感じがしていました。通勤の車の中で涙があふれて止まらず、同僚と話をするときはどうにか取り繕えても、職場の自室に戻ると涙があふれて自分ではどうにもできない、何かを考えようとすると頭の中がとにかくうるさくて心がざわざわして上手く考えられないのも苦しかったです。「私がやると、全部うまくいかない」「私は居ても意味がない」と自分を責めるようになりました。
🗣 病院・カウンセリングについて
病院・カウンセリングの通院状況
病院の予約は何度も電話をかけましたが、どこも枠が空いていなく断られました。 普段笑えているし、ご飯も食べている、仕事もちゃんと来ている、だから私は大丈夫と何度か自分に言い聞かせました。でもやっぱりこれは病院に行かないとダメなんじゃないかと、藁をもすがる思いで、評判は良くないけど、近所にあって、予約が不要の病院に思い切って行ってみました。そこではDr.が一通り私の今の症状や仕事の状況を聞いてくださり、テストをして、その結果「うつだね」と診断されました。「うつ」と言われた時、ほっとしたのを覚えています。うつなら、脳の異常だから、それを治せば良い、と思えたんだと思います。1週間ずつの通院が2週間ごとになり、1ヶ月毎、2ヶ月毎、3ヶ月毎とスパンが伸びていきました。その間、服薬を続けていました。。
病院・カウンセリングの選び方
最初は評判の良いところを探して予約を取ろうとしていましたが、何度も断られるうちに、自分は必要とされていないような気持ちになってきて、かけこむように予約不要の病院に行きました。自分にとっては予約を取らなくてよかったことが、通院を続けられた1番の理由だと思います。早い時期に、薬を飲み始めて、日常でもよく食べてよく寝る、脳を休めることを優先したことも、良かったのではないかと思います。
😌 回復までの流れ
回復までの流れ-兆し・きっかけ
薬を飲み始めて1週目は副作用で気持ちが悪い感じがしたり、仕事が忙しくて、頭も心もざわざわが取れませんでした。3週目あたりから、頭がすっきりしている感覚が増え、変な緊張感がなくなりました。3ヶ月経った頃から、夜眠れるようになり、早朝に目が覚めることがなくなりました。訳も分からず悲しいことが少なくなりました。
回復までの流れ-回復期〜寛解まで
2月に薬を止めて、初めての月経前に一度がくんと気持ちが落ち込みました。また訳の分からない涙がでてきて止まらなくなりました。副作用で吐き気もありました。戻ってしまうかも、と怖い気持ちもあったけど、そういうときはとにかく寝る様にしました。
💡 効果的だったこと
効果的だった取り組み
とにかく寝ること。仕事柄、うつについては知っていたので、診断されてからは「これは脳の病気」「脳が疲れすぎているんだから、脳を休めなきゃ」と仕事も少し手抜きして、早く帰って早く寝ることを心がけていました。
効果的だった周囲の支援
私から話すまで、根掘り葉掘り聞かないでいてくれたことがありがたかったです。そして、私の話を黙って、ただただ聞いてくれたことに、本当に救われました。
💌 現在の様子・当時の自分にメッセージ
いま心がけていること
全部を自分が抱えようとしないように心がけています。他の人にお願いできることはお願いして、休日はのんびりするようにしています。
いま、当時の自分に声をかけてあげるなら
「あなたのせいじゃないよ。」
自分のせいにしておく方が、好都合だと思っていましたが、そうじゃないことに気がつきました。すぐ「自分がこうしておけば」と思うのではなく、「そういうこともあるよね」とある程度受け流せるようになって心が上向いたからです。
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